モンキーマジック


なかなかすっきりと晴れわたる日が少ない今日この頃ですね。そんな日は気持ちも何となくスッキリしない方も多いかもしれませんが、そんな日だからこそちょっぴりいいことがあったりすると逆にいつもより嬉しいものですよね。

私は一人ゆっくりとアイデアを練ったり書きものをしたりするのに、円山動物園を利用することが結構あります。もちろん年間パスポートはマストアイテム(最近覚えた言葉つかってみた)一番よいポジションはサル山レストハウスです。行ったことがある方はわかると思いますが、全面ガラス窓がサル山に面していてカウンター風の席があります。暖房も入っていて肌寒い日でも大丈夫だし、食べ物だって持ち込み自由。温かいお茶が入った水筒と時にはお弁当やオヤツももって行けば下手なカフェに行くよりよっぽどいいじゃありませんか。まだうっすら入っているコーヒーを下げられたりちょっとしか減っていない水をたびたび足しにきたりする店員もここにはいません。アイデアに煮詰まったらサル達をなんとなくぼんやり眺めてみます。こんな小さなサル山がこのサルたちの世界の全てなのかもしれないけれど、その中で実に気ママに遊んで怒って喧嘩して食べて仲良くしているこの者たちの姿を見ていると何だか一瞬色んなことがどうでもいいような気持ちにさせてもらえたりします。

そんなわけでサル山レストハウスは私のお気に入りのスポットなのですが、残念ながら天気の良い日や土日の動物園が賑わう日には、人間たちが多すぎるためにとてもじゃないけれど書きものなんかができる雰囲気ではありません。レストハウスの中もサル山に負けないくらいの大騒ぎになってしまいますので。だから私が動物園に行くのはおのずと「平日・雨・肌寒い」の三拍子そろった日になりがち。もしくは冬ですね。とにかく閑散とした動物園が好きになってしまう。天気が悪い日だからこそ「あっ動物園行こうかな!」とちょっぴりウキっとなれる、すてきなことの一つであります。

こうして、私の創作活動のほんの一端に「サルのお陰」という気持ちがあるので、前回のFM ROCK KIDS NAKED第一回目の記念すべき1曲目はゴダイゴのモンキーマジックを選んだのでした。

そしてもう一つの理由は放送の中でも触れましたが西遊記が好きだから、でもあります。テレビシリーズの西遊記ももちろん名作ですが、私が特に好きなのは岩波文庫の西遊記です。何と説明したらよいか、伝わってくるものがなんとも良いのです。わりと人にお勧めしてもじゃあ読んでみようと思う人も稀ですし、読んでもわかってくれる人も稀かもしれないので、もしわかってくれる人がいたらきっとそれだけでお友達になれると思います。

ただしこの岩波文庫の西遊記、全十巻なんですが、三巻までの訳者の小野忍さんが四巻が出る前に急逝されたらしく、四巻からは別の方の訳に変わっているんですね。だけど私が好きな実にいい感じっていうのはまさにこの小野忍さんの訳だからこそなんです。とても残念なことですが。しかも今書店に並んでいる新品の岩波文庫の西遊記は一巻から後任の訳者の方のものに変わっているので、小野忍さん訳の西遊記をゲットするには古本屋で探さないといけません。こうなるとじゃあ読んでみようと思う方は更に稀になるかもしれませんね。それでももしわかってくれる人がいたらきっとお友達になれると思います。

っていう話しを放送で言いたかったのですが、あの時は私自身がサル状態だったので全然言えてませんでした。あースッキリした。