靴のおはなし


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今はいている靴、とってもお気に入りで、愛用してもう1年以上経ちましたが本当にこの靴買ってよかったなあと毎日のように思ってしまうほどです。

出会いはそう、昨年開催された雑草会活動報告展にて。ふらりとギャラリーに入って来られた小洒落た娘さんがはいていたその靴を見て一目ぼれ。木靴っぽいフォルムといいつま先の丸み具合といい履きやすくて歩きやすそうな感じといい、断然好みのタイプです。「スミマセン!その靴なんていうドコの靴ですか?!」とつかさず聞きました。

その靴はダンスコというメーカーの靴で、札幌では1軒だけ取り扱っているお店があって云々とその娘さんは親切に教えてくださいました。しかもこの靴がどんなに履きやすくて歩きやすいかを素敵に説明してくれました。素敵な靴をはいているだけあって素敵な娘さんです。

さっそくWEBで検索。  やっぱりねああやっぱりねやっぱりね。・・・いいものって、いい値段です。

自分にとって贅沢すぎやしないか、物欲を満たすためにそこまでしてよいものか等等そりゃー悩みました。

でもね、特に靴みたいに毎日触れて使うものは、安くてそこそこで駄目になったら棄てればいいやみたいなモノじゃなくて、本当にいいものを大切に長く使い続けるっていうことを本当はしたいんですよね。服やかばん、器や箸・・・もっといえば家具やカーテンや家だって、もしも本当に素敵なものたちに囲まれて、それらを本当に慈しんで大切にしながら共に暮らすことができたら、どんなに心が豊かなことだろうと思います。 

でも現実なかなかそうもいかないので、100円ショップで買ったようなお品も感謝して使うときは使います。どこかで何かを諦めている選択とわかっていながら。。

しかし、今回のこの靴は諦めていいのか?!本当に後悔しないかと自問自答しながら、足は自然に札幌で1軒しかないというその靴を扱うお店に向かいました。

これがいわゆるセレクトショップと呼ばれる類のお店だな・・・と緊張した面持ちで物色。こんなことでもなければセレクトショップの門を叩いたりするキャラの私ではありません。ひやかしでだって入る勇気のない蚤の心臓の持ち主ですから。

でも、そこの店員さんはとても親切で可愛らしい方で、挙動不審で場違いな感じ満載の私にもとても丁寧に対応してくださいました。そしてそのダンスコの靴のこともいろいろと教えてくれて、やっぱり履きやすくてかわいいので「キャビンアテンダントの方やナースの方々にも人気ですよ」と。

それを聞いてどん引きしましたね。ああやっぱりねやっぱりね、あたいみたいな風来坊が履けるような靴じゃない、分不相応だ。キャビンアテンダントやナースが履くような素敵な靴なのさと、一気に卑屈な気持ちになりました。よかれと思って言ったであろう一言が逆に仇になるとは、己も知らず知らずにそのような言動をしていないかよくよく振り返らなければならないなと渋い着地点を胸にその日は一度引き取りました。

そしてまた数日間検討に検討を重ね、やはり今回この靴を買うのを選択することは自分にとって単なる物欲を満たす以上の意味があるのだという結論に至り、清水の舞台から飛び降りる気持ちで再びお洒落セレクトショップに向かったのです。

店員さんはまたまた親切丁寧に対応してくださいました。5千円に1個だかのスタンプを貯めたらナントカのそのお店のポイントカードを作ることは丁重にお断りしましたが「すぐに貯まると思いますが、いかがですか?」なんて無邪気に言ってくださって「この靴最低でも5年は履こうと思っているのでしばらく来ることはないと思います」なんてさすがに言えませんでした。

なにはともあれこの素敵な靴と暮らしはじめて、本当にほっこりと嬉しい日々です。「いい靴を履くと靴がいいところに連れて行ってくれる」なんて言葉もありますが、いろんな場所にいつも私とともに行ってくれる靴に感謝しつつ、また一緒に旅に出ようと思います。

だだし!この靴の唯一残念なところは、飛行機の保安検査場で必ずひっかかるということ。 そのたびスリッパに履き替えさせられてもう一度となります。ま、それくらいいいんだけど、あの疑われる感がやるせないですよね。

というわけで、このブログの更新は次は旅から帰った約1ヵ月後!素敵な旅のご報告ができるといいな!いつものようにうっすらと期待しつつ、楽しみにしていてくださいませ♪